
長編
祖父のメッセージと初雪
けいすけ 2017年11月9日
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てくれるように沢山気を遣ってくれていたのも心配をしてくれていたのも祖父母や両親だった事、そんな大人の人達の中に生まれてこれたことが一番幸せで、日常の家族との生活の一つ一つが当たり前の幸せでは無いことを学びました。
「そっか…。偉い、やっと分かってくれたね。栞は本当は心根の優しい子だと分かっていたよ。ご両親やお祖父ちゃんお祖母さんが大好きだったから悲しかったんだよね?」
先生は優しい笑顔で笑ってくれました。
「でも、先生…私悲しいです。だって、自分の弟くらいの可愛い子に酷いことをする大人がいるんですよ。何で、そんな事が出来るんだろう。」
「確かにね…。腐った大人もいるよね。でもね、栞はあの子の話を聞いて悲しくなったんだよね?その時の気持ちは忘れては駄目だよ。子供は純粋で周りの大人の感情を読めるんだよ。大丈夫、栞は人の痛みが分かる優しい子だから。」
…先生の言葉は今も忘れません。
「ごめんな…栞は悪くないよ。皆大人のせいだ。でも、どんな理由があっても自分や人を傷付けてはいけないよ?痛みは忘れては駄目だよ。自分を責めて落ち込む為の痛みでは無くて、栞を強くするために必要な痛みだったんだから。良く頑張ったね。反省した子を責める人間は居ないよ。可愛い孫にこんなことをさせてしまって。ごめんな。」
…家に帰って来た祖父は優しく笑い言ってくれました。
そんな優しい祖父だから…元気でいて欲しかった。
それから祖父と4ヶ月間過ごせた。
9月に入った辺りから祖父は熱を出して具合悪そうにしていた。
その時期に私は学校から帰り、玄関を開けると百合の臭いを強くしたような臭いを感じた。
不思議な事にその時には家に百合の花など飾ってはいない。
兄が運転する車に祖父と同乗していた叔父がある匂いを感じていた。
「母さん、親父の事気にかけてやってくれ。」
叔父も何かを感じたのかそう祖母に告げていた。
それから祖父は喧嘩してまで止めなかった煙草と酒を止めた。
そんな10月のある朝がた、私は夢を見ました。
家で葬儀をしている夢でした。
遺影を見ると、祖父の遺影でした。
「どんなに悲しくても、どうすることも出来ない。神様や私達でさえも変えることは許されない。産まれもった寿命…こればかりはどうすることも出来ないのよ。辛いだろうけど…分かるわね?」
祖母とそっくりな喪服姿の女性が出て来て泣きじゃくる私にそう諭されました。
そこで夢は終わりましたが、嫌な予感は
後日談:
- 長々とすいません。 読んでくださり有り難うございます。 他にも祖父との不思議なエピソードは絶えませんので別な機会にお話させていただきます。
この怖い話はどうでしたか?
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- すみません、僕頭悪いので読めば読むほどわからなくなり3ページくらいで読むのやめましたあー