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俺は今、追いかけられている。 出口など無いであろう迷路のような建物の中で、俺は必死で逃げる。 この屋内も薄暗いが、それよりも更に暗い、まさに闇そのものと言える『黒い太陽』に俺は追いかけられている。 「はぁ、はぁ。ちくしょー!」 あまりの怖さに、自然と涙が溢れてきた。 「何なんだよアイ...
理由なんて無かった。 私はただ、遠くに出かけたいだけだった。 私は電車に乗っていた。 車両が一車両しかない、田舎の電車だ。 私は家族に許可を取らず、ましてや伝える事もなく、携帯も持たずに鍵と財布だけを持って家を飛び出した。 小学六年生の事である。 「やっと着いたよぅ」 私と一緒に遠出をした...