
中編
渡り廊下のゆり子さん
匿名 2017年8月30日
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【手伝おうか・・・・?】
突然頭の後ろで声がした。私は振り向くことができなかった。体中が金縛りにあったようになり、ガタガタと細かく震えている。そして私の肩口からニュッと細い手が伸びてきて、そっと鍵に触れた。
《カチャッ》
軽い音がしてあっさり鍵が開いた。私は一度も後ろを降り向かず、壁際に起き忘れた白いかっぽう着を手にした。だけどここから出るためには、もう一度あのドアから出なくてはならない。渡り廊下を通らなくてはならないの。
「ええいっ!行くっきゃない!」
私は出来るだけ顔を上げないようにして、ドアに向かった。そして外からその鉄製の重いドアを閉める。
【手伝ってあげるね】
またあの声だ。私の背中からまたも細い手が伸び、ドアをガチャンと閉めた。
あの、細い手は、なんだったんでしょうか?そして、なんで私を助けてくれたのでしょうか?未だにその謎は分かりません。
次の日
私は、図書館で怖い本を借りた。
私は、怖い本は大好きなんだけど、現実で起こる怖いやつは、苦手〜。私は、家に帰って本を読む。私は、あることに気づいた。本には、こう書いてあった。
【渡り廊下のゆり子さん】
渡り廊下のゆり子さんというのは、渡り廊下に出るもの。いつも人間を手伝ってくれる優しい、幽霊。
と、書いてあった。待てよ?昨日出たのは、渡り廊下のゆり子さんだったの?
はい!終わりました!どうでしたか?コメントでお願いします!
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- まあまあ良かったママ
- ありがとうございます。(^ω^)りんか
- こわくはないけど、面白かったですよこたくん