
中編
僕の自転車
匿名 2016年8月21日
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聞こえていました。時には後ろから自転車に追いかけられている感覚になり、すごく寒気がしました。
水を汲む水道が目の前に来たとき、Dちゃんが水道の少し向こうをゆびさしました。
Dちゃん「あれ、Bくんじゃない?!」
向こうに自転車に乗った男の子がいました。ただ、暗かったのでBくんとはいいきれなかったのです。
Aくん「…おいっ!!B!何してんだよ!」
Dちゃん「Bくん!帰ろうよ!」
すると、男の子が「返せぇえええええっっっっーーー」と叫びながら、自転車で私たちに猛スピードで向かってきたのです。
Aくん「うわっ!」
わたし「危ない!」
間一髪で避け、男の子は私たちの自転車置き場まで降りて行きました。
Cくん「行こう!」
走って男の子を追いかけました。
自転車置き場が近ずくと小さな光がみえました。
たどり着くと、うずくまったBくんがいます。
Aくん「B!!」
Eちゃん「Bくんどこにいたの!?大丈夫?」
Bくん「僕の僕の僕の僕の僕の僕の…」
と、小さな声で呟いているのです。するとCくんが言います。
Cくん「おい…B、自転車どこやった……?」
Bくんの自転車は無くなっていました。
Bくん「取られた…僕のなのに…。…あっ!返せ!返せ!返せ!僕の!自転車!」
そう言ってAくんを指差したのです。
Aくん「俺じゃねーよ!」
Bくん「ちがうっ!お前の後ろのやつだよ!返せ!」
「僕のだよ」
無理やりBくんを自転車の後ろにのせ、みんなで急いで霊園をでました。
解散して。次の日Bくんに話を聞くと、みんなとはぐれてから自転車置き場に行くと
自分の自転車が無くなっている事に気付き、盗まれたと思い霊園内を探し回っていたんだそうです。
Bくんの自転車はとあるリサイクルショップで破格の値段にも関わらず。綺麗だった為買った中古品だったといいます。
そして、Bくんの自転車は見つかる事はありませんでした。
後日談:
- 帰りは9時ぐらいだったので親に怒られたのは言うまでもないですね笑
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