私は幼い頃から心霊体験をいくつかしている。 今回、いくつか体験した中で1番恐怖だった体験を語らせて下さい。 まず初めに私の家族構成をお伝えします。 父、母、私、妹、妹、ペット(犬、猫) それでは体験した話を始めます。 私が中学生の頃、入部していた部活が強豪だったため活動時間が他の部活より長く1番最後に終わっていた。 この日も部活はいつも通り長く終わった頃には外は暗くなっていて空には星が光っていた。 通っていた学校から家までは自転車で20分程かかり、途中には墓地の前を通らなくてはいけなかった。私は、昔から心霊体験をしていたため墓地が通学路であっても気にせず通っていた。 しかし、何故かこの日は墓地が気になったのだ。 何故なら夜遅くなのに墓地の奥で杖をついてお墓参りをしているお婆さんがいたからだ。 私がお婆さんをしばらく見ていたせいかお婆さんが私に気付きゆっくり私に近づいてきて「おかえり」と挨拶をしてきた。 私の町では親しくなくてもすれ違う人に挨拶をすることが珍しくなかったため、このときお婆さんに挨拶されても気にせず「ただいま」と言ってお婆さんの横を自転車で通り抜けて家まで帰った。 家に着き中に入ろうとしたら玄関の前に杖をついて歩くのがゆっくりだったお婆さんが私より先に私の家の前にいたのだ。驚いたのはそれだけでなくその日初めて会ったのに何故私の家を知っているのかにも驚きを隠せなかった。私は恐怖心を抱きながらお婆さんに「私は疲れたので家に入りますね」と言って家に入った。しかし、途中でお婆さんが心配になり急いで外に出てみるとお婆さんがいない。お迎えが来たのか、お婆さんも疲れて帰ったのかと思いそれから気にせずその日は過ごしました。 不思議な体験をして疲れた為か、いつもより早めに眠りについた私は夜中の2時過ぎに一度目が覚めそこから眠くなるまで暫く机に置いてあった小さな卓上ライトをつけて漫画を読みました。 一時間程経ち、眠気も襲ってきたのでライトを消して寝ようとした時、部屋の扉がキィ…とゆっくり開いたのです。それでも私はペットの猫の仕業だろうと気にせず目を瞑ろうとした途端、トタ…トタ…トタ…と複数の足音が聞こえて猫にしては足数が多いと不思議に思い、音の鳴る方に体勢を変えて視線を向けるとそこには白い着物を着た小学1〜2年生くらいの女の子と同じ白い着物をきた20代くらいの女性が立っていました。初めは妹と母が私を驚かせる為にドッキリを仕掛けているのだと思い暫く2人を見ていました。1分程経ち気づいたのです。妹は小学5年生で私より身長が高い、母は着物を持っているが色は赤で白の着物は持っていないし、年は30代後半だった為立っている2人は身内では無いということに気づいた。その時何か寒気がして体が急に小刻みに震えて、立っている2人に恐怖心を抱き目線を外して2人に背を向けるように体勢を変えて、強く目を瞑った。その時、女の子が「先生…この人は何を…しているのですか…?」と女性に聞いたのだ。その問いに女性は私にゆっくり近づきながら「…寝たふりをしているのよ…」と言い私の背後で横たわりながら私の肩に手を置いて「ねぇ…今…怖い…?」と聞いていたのだ。この時の私は強い恐怖心のため気絶していたのか目を開けると外は太陽が登ってきていた。朝だ…と震えていた体を落ち着かせて起き上がり壁によし掛かりながら深呼吸をした。ふと、何時だろう?と時間が気になり時計を見ると5時53分だった。少し早くに目が覚めたな…と思いながらボーッとしていると何か不思議な感覚が襲いかかったのだ。それは普通の壁なのに私の体が壁に吸い込まれている感覚だった。この時、外で飼っていたペットの犬が急に大きな声で泣き始めた。誰かが来たのか?外を見て確認しないとと思っているのに体が動かない、どころか本当に吸い込まれていた。どうにか抜け出さないと助けが必要と思い必死に「助けて!」と何度叫んでも誰も来ない。声の大きさでは届かないのだと思い喉が潰れるほどの大きい声で助けを呼ぶとやっと母が助けに来てくれた。 けれども、この時私は母の声は聞こえるのに姿が見えていなかった。 母の声が耳元で「起きなさい!何があったの?寝言なんて珍しい」と私は起きているのによくわからないことを言っていた。そして急に強く母に体を揺さぶられて、意識が徐々にはっきりしてきた頃びっくりすることに今まで起こしていた体が横になっていて目が覚めた。この時母は驚くことを言った。「まだ6時前なのにあんたに起こされた…」と、6時前のはずはない、私が叫んでいた時間は30分くらい、本来なら6時半前のはず。 そう思い、時計をもう一度見た。時間は5時53分だった。頭が混乱した。外で犬が吠えているのが気になっていた為、外の様子を見る為にカーテンを開けると窓に大量の手形がつい...