これは俺が高校生の時の話だ。 家の近くに心霊スポットと言われている公園がある。 その公園は昼と夜で雰囲気が変わることで有名だった。 そこに友達のAと2人で行くことになった。 冬の寒い日だった。 両親に友達の家に泊まりに行くと嘘をつき夜の12時くらいに友達と集合し、公園へ向かった。 A「あの公園ってなんで心霊スポットって呼ばれているか知ってるか?」 俺「それ気になってたけど知らん。」 A「俺も知らんww」 俺「なんだよww」 こういうたわいもない会話をしながら歩いていた。 すると、前方に例の公園が見えた。 A「雰囲気ヤベェなw」 俺「俺途中で逃げ出すかも」 A「逃げ出したら本気で恨むぞw」 なんて冗談を言いながら足を踏み入れた。 最初の方は遊具で遊んだりしていた。 しかし、霊が出ると言われている場所へ近づくにつれ、寒気が増していることに気づいた。 俺「なんか寒くね?」 A「今日最低気温2度だぞ。そこまで寒いはずないだろ。」 俺らは厚着をしていた。 しかし、Aも明らかに寒くなっていることはわかっていたそうだ。 そんな話をしていると、前方で枝が折れる音が聞こえた。 しかも、連続でだ。 ビビリ過ぎて俺らは話す余裕もなかった。 そして、音がする方へ懐中電灯を向けると地面から骨?みたいなものが飛び出していた。 A「あ、あれ。人骨じゃね?!」 俺「ち、ちがうだろそれだったら事件になるぞ。」 その時、後ろから何かが近づいてくる気配がした。 振り向くとぐちゃぐちゃになった女?みたいなヤツがいた。 漏らした。 そっからはもう泣き叫びながら逃げた。 気がつくとAがいなくなっているし、靴が脱げて消えたりで散々だった。 やっと家が見えて来て着くなりドアを開けようとしたが、鍵がかかっていた。 そりゃそうだ。深夜なのだから。 しかし、ドアを開けようと頑張っていると起きた両親が開けてくれ家に入ることができた。 入るなり叱られ、何があったのか聞かれ1日が終わってしまった。 Aはと言うとあの後、無事に帰れたそうだ。 昼頃に2人で公園に行ってあの骨みたいなものがあるか確認したが無かった。 その後特に何があったのかとかいうオチはない。 しかし、あの公園のことを調べて分かったことがある。 12年前に白骨化死体が見つかったことだ。 それだけしか分からなかったが、あの時みたモノの正体は分かった。 その後高校を卒業してからもAとは仲がいいが、もう2度と心霊スポットへ行かないと2人で約束した。