
長編
私が霊を信じるようになったわけ
ボク 2020年8月20日
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ないと実感がわき、涙が止まらなくなった。
そしてあの日の写真が貼り付けてあるページへと進んだ。
(懐かしいなあ…たしかこの日がK達と初めて会った日やったな)
と懐かしみながら見ていると、1枚だけ目を疑う写真が貼り付けてあった。
「おいN…お前まじか」
私はとっさに声が漏れた。
そこにはTに指示されて撮ったあの心霊写真があった。
恐らくNはTに写真は消せと言われたが、消さなかったのだろう。
あの貞子はまだそこに写っていた。
そして私は異変に気付いた。
貞子が笑っていたのだ。
しかも目尻にたくさんしわが寄るほどに。
たしか写り込んだあの日はただ無表情で口を開けていただけだったはず…
(もしかしてこいつがNを?)
直感でそう感じた。
怒りを覚えた私はその写真を手に取ると、ビリビリに破いてから持っていたライターで火をつけベランダで燃やした。
お祓いに行った方が良かったのは分かっていたが、Nの無念を晴らすため私が直接手を下してった。
それ以降、特に怪奇現象など起こることなく現在に至ります。
Nが天国から守ってくれたのかな?と思ったりもします。
ですが皆さんは絶対に真似をしないでください。
ー 完 ー
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