これは私の実父の過去を母から聞いた話しです。 この話しは人間の怖い話しなので、幽霊やお化けは出てきません。全て実話です。 私の両親は私が8歳の時に離婚しました。 これは私が高校生の時に母から聞いた話しです。たまたま怖い話しを私と母がしていた時に 「お母さんは今まで生きていた中でぞっとしたこととかある?」 「ぞっとしたこと?」 「うん。なんでもいいよ。」 「そうだなー…元旦那の家族かな…」 「え……?」 母はポツリポツリと話し始めました。 「お母さんさ、あんまりお姑さんとうまくいってなかったけど、一番びっくりしたのは、あんたがお腹にいた時に、駐車場で猫がこども産んでたんよ。その子猫を火箸で摘まんで、お母さんに見せて来たんよ。」 姑「ほら見て!こんな所で猫が子ども産んでるのよ。しかも4匹も!山に捨てて来るわ!(川だったかもしれない)」 母はもうすぐ私が産まれるというのもあって、 母「お義母さん!そんな殺生なこと!ウチももうすぐ子どもが産まれるのに!そんな殺生やめたげて下さい!!」 言い合いになったそうです。それから姑はすぐに子猫達を何処かに連れて行ったそうです。父と父の両親は動物嫌いなのを母も知っていたそうですが、その時の姑の行動がすごく嫌だったと言っていました。 母「まあ、それだけじゃないんやけど、たんまにちょっと人としてどうかというか、私じゃ考えられないような行動取ったりしてて…」 私「例えばどんな?」 母「う〜ん。そやねぇ〜…お父さんってお母さんと結婚する前に、結婚してた人がおったって話したことあるよね?」 私「うん。聞いたことある。」 父は母と結婚する前に離婚歴がありました。 母は結納が終わった後に聞かされました。母がしつこく何回も詰問して白状したそうです。最初は「何かこの人落ち着いてるなーこの人。」位に思ってたらしいのですが、過去の話しをしたがらない。「もしや、結婚してた?」何か隠してると思って問い詰めたらやっぱりそうでした。 その女性との離婚原因は、相手が精神を病んでしまったからだそうです。 その女性は父より二つ年上の女性でした。その女性は子どもが欲しかったそうですが、なかなか授からず、とうとう精神を病んでしまい、精神病院に入らないといけない状況になってしまった。 母はその時、 「もしかしたら前の奥さんが精神を病んでしまったんは、他に理由があったんかもしれんけど。」 私「姑舅が原因?」 母「どやろね…。そうかもしれへんし…。」 私「お母さんはお父さんの前の奥さんに会ったこととかあるん?写真とか見せて貰ったことある?」 母「ないよ。お父さんもう処分した言ってたけど、でもな、、、」 私「ん?」 母「お父さん(私の父)の実家で引き出しの整理してたんよ。その時にお母さんとお父さんの結婚式の写真とか、姑舅の旅行写真とか色々出て来て見てたら、まだその奥に箱があってなんやろっと思って開けたんよ。」 私「ふん。そんで?」 母「写真が入ってて、お父さんの写真やってんけど、、、箱に入ってる写真だけ他の写真とちょっと違うかってん。」 私「何が違うの?」 母「お父さんの所だけ残してて半分はハサミで切り取られてたり、女の人の顔の部分だけ丸く切り取られてあって…。」 私「それって…」 母「前の奥さんとの写真やろな。それ見た時には背筋がゾッとしたわ。そんなに嫌なら写真ごと処分すれば良かったのに…」 私もそれを聞いた時、ゾッとしました。私にもそんな人の血が流れているのかと思うと今でもゾッとします。 母「あんたには言ってなかったんやけど、離婚してあんたとこっち(母の実家)来てから、姑舅が何回か小学校に来て「あんたに会わせろ」って来てたことがあったんよ。担任の先生が教えてくれてね。先生はお母さんが預かることになってるのに、「うちが引き取る」って言ってきてておかしいなって」 私「そんなん初耳やわ!担任の先生からも聞いたことないし。」 母「私が〇〇には言わんといて下さいって言ってたからね。一回向こうの親が「〇〇に会わせて欲しい」って言って来て、会わせて、私がトイレ行ってる間に連れて行こうとしてて。手を引っ張って電車に乗り込む時に連れ戻したわ。覚えてない?」 私「まじ?!覚えてないわ〜」 母「そんなんがあったから転校当初に先生に言ってたから。そこまでするとは思わなかったけど。向こうの家族に会いたい?」 私「そんなん言われた後に会いたい思うわけないやろ。」 母「ハハハ。」 母は最後は冗談っぽく言ってたけど、私は今でも会いたいとはこれっぽっちも思わない。って言うか母と一緒に生きる道を選択して良かったと思っている。 父方の祖父祖母と父親は大好きだった。だけど、祖父母は気になる所があった...